「米国はパリ協定離脱により1兆ドル(約155兆円)以上を節約できるでしょう」。

20日にトランプ米大統領がこうした話とともに気候変動対応への国際的枠組みのパリ協定から再離脱するという大統領令に署名すると、米ワシントンDCの室内競技場キャピタルワンアリーナに集まった支持者から歓声があふれた。トランプ大統領は続けて国連に協定離脱を伝える書簡に署名した後、ペンを聴衆に投げた。より強力な反気候政策路線を宣言した第2次トランプ政権の今後の歩みを象徴する場面だった。