リークされたRTX 5090 Tiは基板の形状からNVIDIAが販売するFounders Editionではなく、AIB向けモデルを想定したものになっていることからAIBに向けて実際にこのRTX 5090 Tiの供給が行われていたなど発売に向けた準備は進められていたと見られています。

このRTX 5090 TiにはGB202-200 GPUが搭載されており、これはRTX 5090に搭載されているGB202-300とは異なっており、コア数が多くなっています。実際に、Chiphellに掲載された情報によると、GB202-200はすべてのCUDAコアが有効化され、RTX 5090の21,760コアから13%増となる24,576コアのCUDAコアを搭載しているとのことです。

一方で、メモリー構成はRTX 5090と同じく、16枚のGDDR7を搭載することで32GBの容量を持つのですが、GDDR7の速度は28GbpsからGDDR7の持つ最大速度である32Gbps品が用いられているとのことで、帯域幅は2 TB/sを超える性能を実現すると見られています。

動作クロックはベースが2100 MHz、ブースト時が2514 MHzとRTX 5090のベース2017 MHz、ブースト2407 MHzよりさら高い設定が行われているのですが、CUDAコア数が大幅に増え、GDDR7も高速化されていることから消費電力は大きく増えるとのことで、TGPは800WとRTX 4090の約1.8倍、RTX 5090に対しても40%増の消費電力になるようです。そのため、1口あたり600Wの給電能力がある12V-2×6では足りず、写真の右上を見ると2口の12V-2×6を搭載しています。