↓以下解説

スマホの普及によって家族と過ごす時間や会話が大幅に減り、ネットスラングやネットミームで気軽にコミュニケーションが取れるネットの人間関係に逃避する人が増えた。

無料で楽しめるゲームや動画、漫画、アダルトコンテンツによって野心やハングリー精神を失い、いわゆる「ドーパミン中毒」に陥り努力ができない脳構造になった。

SNSを通じて目にする「勝ち組の華やかな生活」や「負け組を見下す投稿」は嫉妬心や悪意を増幅させ、素人同然の人間がネット活動で大金を稼ぐ姿は真面目に生きる気力を奪ってしまった。

幼少期からゾーニングされていないアダルト広告を目にし、誰でも容易にアクセスできるポルノサイトの存在もあいまって、ポルノ依存になった。

リーマンショックや東日本大震災、コロナ禍を経験し、令和に入ってからも治安悪化と国力の衰退が続く現実を目の当たりにするなかで、将来への希望を抱きにくくなっているのも事実だ。

とりわけコロナ禍の自粛生活で心身共に成長期の子どもたちは運動・学習不足が深刻化し、本来なら経験すべき学校行事や人生のイベントを逃したまま育っている。

こうした諸要因が複雑に絡み合った姿こそが、いまのZ世代を象徴している。