巨人のドラフト1位・石塚裕惺内野手(18)=花咲徳栄=が2日、2軍・ひむかスタジアムで行われたキャンプ初の屋外フリー打撃で待望の“プロ1号”を放った。26スイング目。打球は弧を描いて左中間芝生席へ飛び込んだ。「(ファンや首脳陣に)見られている中で、りきみとか出ちゃうところがあった」。全32スイングで1本だけに終わり、淡々と初フリーを振り返った。

 潜在能力は全体練習後の居残りフリー打撃でも見せつけた。休みをはさみながら約40分間で右に左に鋭い打球を飛ばし、3本のサク越え。打撃投手を務めた矢野謙次2軍打撃チーフコーチは途中鼻血が出るハプニングに、「石塚のバッティングに興奮しちゃった」と笑顔。石塚は「盛り上げてくれるコーチだったり先輩もいたりして、緊張して(キャンプに)入ってきたんですけど、やりやすい環境をつくってくださっている」と感謝し、「(室内と違い)外ではりきみが生まれたりドライブの回転が多く出ていた。しっかり質のいい打球を打っていけるように徐々に対応できれば」とリベンジを誓った。