中央ヨーロッパのチェコ南西部に位置するブルディ山脈は長らく開発が行われず、手つかずの自然が残っているため景観保護区域が設けられています。

2018年に、そんなブルディ山脈の景観保護区域で、小規模なダムを建設するプロジェクトが持ち上がりました。かつて同地域を管理していた軍は、水はけを良くするために峡谷にバイパスを建設しましたが、ここを一部せき止めることで湿地を回復させることがプロジェクトの目的でした。

プロジェクトには3000万チェココルナ(約1億9000万円)の予算が与えられ、景観保護区域の当局はダム建設の認可を求めてヴルタヴァ川流域の当局と交渉を続けてきました。

ところが、その間に景観保護区域に住んでいる野生のビーバーたちが勝手にダムを造ってしまったとのこと。
野生のヨーロッパビーバーが勝手にダムを建設してくれたおかげで、地元当局は大幅なコストを節約できたと報じられました。