ソフトバンクでチャンスに恵まれなかった選手が、またもや他球団で花開くのか。
昨年限りでホークスから戦力外通告を受け、西武と育成契約を結んだ仲田慶介内野手。
宮崎・南郷でのA班(1軍)キャンプに抜擢され、走攻守に躍動する背番号「140」の姿は、ひと際ファンや首脳陣の目を引いている。

昨年1軍では24試合出場、打率.214(14打数3安打)にとどまった。
とはいえ、イースタン・リーグでは24試合出場で驚異の打率.403(77打数31安打)、1本塁打11打点をマーク。ただものではないことをうかがわせた。
だからこそ、25歳に対する戦力外通告には、本人もファンも驚いた。

膨大な数の育成選手を抱え、生存競争が途轍もなく厳しく、さらに最新鋭の施設と機器、数多くのコーチ、スタッフをそろえているソフトバンクには、
チャンスにさえ恵まれれば、すぐにでも1軍で活躍できる人材がまだまだ埋もれていると見られている。

仲田は「(ソフトバンクで)チャンスが少ないのは確かでした。水谷もそうですが、リチャード(内野手)とか、チャンスがあれば数字を残せる選手はいると思います」とうなずいた。