──夜、焚き火の前

メカ小松はスリープモードに入っていた。
その顔は小松にそっくりなのに、どこか違う。
オレはじっと、それを見つめる。

……もう、限界だった。

オレは震える手でナイフを握る。
メカ小松の胸部には、小松の心臓がある。
もし、そこを破壊すれば──

「……すまねぇ、小松」

ボソリと呟いた瞬間、オレは一気にナイフを振り下ろした。
だが──