「次にくるマンガ大賞2022」でコミックス部門1位に選ばれたことも話題のつるまいかださんのフィギュアスケートマンガが原作のテレビアニメ「メダリスト」。
アニメを手掛けたKADOKAWAの山下愼平プロデューサーにキャスティングなど制作の裏側を聞いた。

山下プロデューサーは、キャスティングについて「我々もアニメ化させていただきたいと原作サイドにお話しした時点から、『メダリスト』の原作CMに出演されていた春瀬さんが、いのり役の第一候補ではありました」と明かす。
とはいえ、春瀬さんはオーディションの末、いのり役を勝ち取った。

「ほかのキャストと同じく、オーディションという形で実際に演技をしていただきました。結果、改めて我々も、春瀬さんの声を聞いて『いのりだな』と思いました。その上で、監督や音響監督も『こういう演技をしてほしい』というところはあったので、ご本人とも打ち合わせしながらアフレコを進めていきました」

いのり役の春瀬さんに限らず、司役の大塚さんも原作者を含め「満場一致で、迷う余地がなかった」といい、「ほかのキャスト全員そうでした。今回のキャスティングは、つるまいかだ先生、⼭本靖貴監督、私たちの意見がぴったり一致していたんです。ゲストキャラも全員はオーディションこそしなかったのですが、今泉雄一音響監督や音響スタッフの皆さんが挙げたキャストがぴったりで、全員が同じ方向を向いていた気がします。何も悩まないオーディション、キャスティングでした。そういうことはなかなか珍しいかもしれないです」と語る。