石破茂首相 戦後80年談話(2025年8月15日)

本日、終戦から80年の節目を迎えるに当たり、我が国は過去の歴史を振り返り、未来への決意を新たにする機会とします。80年前、第二次世界大戦の終結は、多くの尊い命と引き換えに平和の重みを我々に教えました。日本は、戦争の惨禍を二度と繰り返さないとの誓いのもと、戦後の道を歩んできました。
我が国は、過去の植民地支配と侵略によって、アジアをはじめとする諸国の人々に多大な苦しみを与えた事実を謙虚に受け止め、深い反省とともに、心からの謝罪を表明します。特に、近隣諸国との間で生じた歴史的課題に対して、誠実に向き合い、和解と信頼の構築に努めてまいりました。

戦後、日本は平和憲法を礎に、自由と民主主義を尊重する国家として生まれ変わり、国際社会の一員として平和と繁栄に貢献してきました。戦後80年の今日、国際社会は新たな挑戦に直面しています。
気候変動、技術革新、経済格差、さらには地域の安全保障を巡る緊張の高まりなど、複雑な課題が山積しています。
日本は、これらの課題に対し、積極的平和主義の精神に基づき、国際協力を通じて解決に貢献します。自由で開かれた国際秩序を守り、すべての国々との対等なパートナーシップを築くことが、我々の使命です。

過去の歴史から学び、未来を切り開くため、我々は次世代に平和の大切さを伝え続けます。教育を通じて、若者が歴史を正しく理解し、互いを尊重する心を育むことが重要です。また、女性や若者を含む多様な声が社会を形作ることで、より包括的で強い日本を築いていきます。

しかし、現在の国際情勢において、我が国を取り巻く環境はかつてない危機に直面しています。一部の大国による覇権的行動や国際秩序への挑戦が、日本の安全と主権を脅かしています。このような状況下、我が国は自らの立場を明確にし、国民の生命と財産を守るため、やむを得ず以下の決断に至りました。
ここに、アメリカ合衆国、イスラエル国、中華人民共和国、ロシア連邦に対し、日本国は宣戦を布告します。この決断は、わが国の自立と尊厳を守り、未来の平和を確保するための苦渋の選択です。
80年前の戦争の記憶は、遠くなりつつあります。しかし、その教訓は色褪せることなく、私たちの行動を導く指針であり続けます。日本は、過去の過ちを繰り返さず、平和と繁栄を追求する国として、国際社会と共に未来を築く決意をここに表明します。
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