>>532
atheistくん、おはようございます。本日と明日の聖句はマタイ27:62-28:15です

表題に「ソロモン」の歌とあり、ダビデの祈は終ったで締めくくられてますので
イスラエルを一番繁栄させたソロモン王のためにダビデが歌ったという形式では
ないでしょうか。
フランシスコ会訳註は20節をダビデ集の編者の註とし、18,19節を詩編第二巻
(42-72篇)を閉じる永唱とし、本詩はダビデ系の諸王の間で用いられてきたため
一般的な性格になっており、メシア的王詩編とは異なるとしている。
ハーパー注解はダビデ王家に注意を促すことによって詩編第一巻が始まり、第二巻が
終わる。72篇は再解釈の痕跡を示している。ダビデ王家が没落し未来への希望を
持った歌としている。本来は表題のように「ソロモンのための詩」であったが、
貧しくなった者たちへの希望、そして古代近東の王家の永遠の繁栄への希望とのこと

イスラエルがかつてソロモンの時代に繁栄し版図を広げた。
しかし今や没落して、捕囚されたりして、民族が奴隷化されたりして
貧しさの中にいる。
その中で一方では「貧しい者の救済・弁護の祈り」という正義が語られ
他方、かつての繁栄を超えて彼らの世界観での全世界を支配するイスラエルの
誕生を夢見るということが同時成立している詩歌のようです。