労組・日本プロ野球選手会(会沢翼会長=広島)が26日、オンライン臨時大会を開いた。

 より魅力ある野球界にしていくために「保留制度の改革」についてじっくり意見を出し合った。

 その中でFA制度改革案として以下の内容について決議し、今後選手会として提案していくと決めた。

 ▽国内海外6シーズン統一

 現状は国内FAが8年、海外FAが9年。だが、国内FA権の取得平均年数は10・6年、平均取得年齢は31・5歳。海外FAの平均取得年数は12・3年、平均取得年齢は32・6歳。選手として旬を過ぎていることが多い30代にならないと取得できないと指摘。

 08~14年入団の選手でFA取得率は14・2%にすぎず、多くの選手にとって関係のない制度になってしまっている。若い時期にメジャーリーグに挑戦できないケースも出てきてしまう。

 ▽補償制度の撤廃

 人的補償が若手のチャンスにつながっていない、と指摘。リストを作る側の球団は若い選手を優先的にプロテクトしてベテランをリストから外す傾向が顕著。そうなることで若手のチャンスにつながらない。選手会としては金銭補償も含めて補償制度撤廃を求める。

 ▽登録日数カウント方法の追加

 現在は1シーズン145日を登録日数の満期としているが、現在の制度だと、取得間際の選手にFA権を取らせないように球団が意図的に登録抹消するなど、球団がFA日数を操作できてしまう状況にある。登録日数のカウント方法も検討する必要があるとした。