確かにプロ野球の歴史は長く、時を経ながら確立されたフォーマットやファンベースがある。女子野球が同じ形での成長を目指すなら、同等あるいはそれ以上の時間は必要になり、長らくマイナーの道は抜け出せないだろう。女子野球がメジャーなスポーツとなるために、新谷氏は斬新なアイデアを温めている。

「僕は野球ではなく、女子野球をやらないといけないと思っている。男子の野球とは全然違うスポーツだと考えないと、女子野球はこれ以上発展しないと思っています。例えば、女子に合わせたルールを作るとか、ユニホームも独自のスタイルを考えるとかしていかないと、ここが限界。この先の発展を考えたら、今まで持っていた“野球”という概念から離れて、発想の転換をしないといけないと思っています」