>>56
歴史学者の天野忠彦「荒木村重 」に詳しい
信長が課す際限のない軍役に領民からの不満が溜まり、領民が村重に織田からの離脱を求めた事に呼応しての行動ではないかと考察している
だからこそ村重が籠城を決めると百姓たちは織田からの帰還令を無視して一年もの籠城に協力した


>信長視点に立ち「卑怯者」として描かれがちな荒木村重につき、摂津国、村重の視点から再評価したもの。信長の下、西国政策で実績を挙げ、兵站を重んじ、先進的要素を持った優秀な武将であった村重。謀反の理由、有岡城を抜け出した背景にあった戦略などがわかりやすくまとめられている。本書の内容を要約すると、摂津国の在地勢力であった村重と外来勢力であり、尾張出身者を優遇し、地域社会を破壊しながら百姓と侍を総動員する体制の織田政権との間の抜き難い矛盾が村重の離反を招いたということができる。

荒木村重 (シリーズ・実像に迫る10)
https://bookmeter.com/books/11845696