オールスターゲームはNPBの収入源となるドル箱。何十年にわたって、選手への負担を軽減して、オールスターの価値を高めるためにメジャーのような1試合制への変更が論じられてきたにもかかわらず、メジャーを真似することの大好きなNPBが、不思議と、ここだけはがんとして複数試合開催を譲らない。加えて今回はマイナビが2021年からオールスターの冠スポンサーとして3年契約を結んでいるという背景もある。NPBが、オールスター中止を本格的に議論もせず、強行開催に走る理由が透けて見えるだけに、球界大御所の広岡氏も、あきれた様子でこう主張した。
「経営の問題か何か知らないが、最初からやることが決まっているのだから、いまさら中止にはできないだろう。でも厄介な新型コロナの影響で欠場者が続出し、オールスターメンバーではないオールスターを開催する意味はあるのだろうか。ファンに支持された実力と華のある選手がどれだけ揃ったのか。見るべきところはない。そもそも今の野球におもしろみを感じないのではあるが、おそらく内容もお粗末な冷めたオールスターになるだろう」

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