植松のパラドックス
日本政府はどう解決するのか

被告の植松は重度障害者を「生きるに値しない」と決めつけ、入所者19人を殺害した。死刑はどうか。社会は死刑囚に対し、最終的に「生きるに値しない」と断罪しているのではないか――。そうした問題提起だった。


 「だとすれば、わたしたちは彼を処刑することで、彼の考えを部分的に認めてしまうことになる」。市野川は、死刑制度そのものに反対する。

 作家の辺見庸も当初から、この事件に奇妙なパラドックスをみていた。「被告を死刑にすることで、この社会は彼を肯定することになる」と。

https://www.kanaloco.jp/news/social/entry-302086.html