中日が来季の巻き返しに向けOBの和田一浩さん(50)を1軍打撃コーチに招聘(しょうへい)することになった。通算2050安打の名球会メンバーが得点力底上げのミッションを担う。中日は2日、今季最終戦となる広島戦(マツダ)に3―0で勝ち66勝75敗2分けで終えた。
【写真】現役時代の中日・和田一浩
 生涯打率3割超え、通算319本塁打の打撃理論と心構えを注入する。和田さんは、2007年オフにFA権を行使して、西武から地元の中日へ移籍。中軸として10、11年のリーグ連覇に貢献した。10年にはMVPを獲得。現役ラストイヤーの15年には、大学―社会人出身として史上3人目の2000安打を達成した。
 16年以来の最下位に沈んだチームは今季、得点力不足が際立った。チーム打率こそ昨季からわずかに向上したが、1試合平均得点は12球団唯一の2点台。零封負けは26試合を数え、66年ぶりに球団ワーストを更新する屈辱も味わった。さらに、本塁打も12球団最少の62本。バンテリンドームナゴヤ(前ナゴヤドーム)が本拠地になった1997年以降、昨季の69発に続き2年連続でワーストを更新した。