https://toyokeizai.net/articles/-/61232?page=4
ある心理学者が、ソ連の僻地に住む農民に行った質問とその回答には、驚かざるをえない。

Q:魚とカラスに共通する点はなんですか。

A:魚か―魚は水中に住む。カラスは空を飛ぶ。もし魚が水の上にちょっと顔を出せば、カラスがそれをつつく。カラスは魚を食べられるが、魚はカラスを食べられない。

質問者が「動物」というヒントを出しても、回答者はその意図を理解できなかった。これでは他者の視点に立つことは難しいだろう。徹底して自身の経験にのみ基づくことが他者との摩擦を増大させ、その後の暴力の呼び水となることは想像に難くない。