昨年はヤクルト担当として、日本一までの過程を取材させてもらった。昨季から主砲・村上の打撃には驚かされてばかりだが、逆方向に飛距離を出せるという点では巨人・秋広との共通点があるように感じる。

 秋広は今季1軍出場を果たせず「1軍に行けなかった悔しさが一番」と語った。しかし、2軍ではリーグトップ98安打、同3位の打率2割7分5厘2毛、同10位タイ9本塁打、出塁率は同5位の3割3分6厘と確かな成長は示した1年だった。

 9本塁打中、逆方向は2本あり、同方向への長打も増えてきた。「来たボールに対して自分のスイングをするということを心がけている。結果的に(打球が)伸びてくれるというか、左翼の頭を越えてくれた打球がちょくちょくあった。特に意識はしてないけど、いい方向にはなっているのかな」と手応えを明かす。日本選手最多を更新した村上は56発中、18発を逆方向に打っている。

 広角に打ち分けられる打者の強みは何か。昨季、ヤクルト・杉村打撃コーチに聞いた話を思い出す。「(村上は)広角に打てるので、引っ張りまくって打つ必要がない。広角に打たないと(本塁打を)量産できないと分かってきたんだと思う。その分、ボールを呼び込む形になるので四球が増えた」。ギリギリまでボールを見極めることで難しい球には手を出さず、打者有利な状況を生み出せる利点があるということだ。
https://hochi.news/articles/20221005-OHT1T51149.html?page=1
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【朗報】報知、今度は村上との共通点を探してしまう