日本ハムがドラフト3位指名した加藤豪将内野手(28)=メッツ傘下3Aシラキュース=が4日、東京都内で入団会見した。契約金と年俸は合わせて1億円(推定)。背番号は「3」。加藤豪は日本の野球への適応を早めるため、7~16日に沖縄・国頭で行われる秋季キャンプへの参加を志願した。

 生まれ育った米国を離れる決断をした理由は、シンプルだった。加藤豪は「自分を高めたい。場所はメジャーでも、マイナーでも、メキシコでも、ドミニカでもいい。日本のコーチングや技術を学んで日本人としてどこまでいけるか。ワクワクする」。メジャーへの未練はないと言い切った。

 日本の野球は、「ボールもストライクゾーンも違う。全く別のスポーツ」と表現する。未知へ飛び込む逆輸入ルーキーは、一時も無駄にする気はなかった。「この3カ月で20年分の野球を学ばないと3月の開幕には間に合わない。本来、ドラフトの選手は秋季練習に入っちゃダメだけど、『お願いします』と」。球団を通じてNPBに申請し、極めて異例の秋季キャンプ参加をかなえる。