【3位:斎藤雅樹(巨人)】

斎藤さんの場合は何といってもスライダーです。大袈裟ではなく2回曲がるんですよ。斎藤藤さんと対峙するバッターは、よく外の"クソボール"を空振りしていたように見えたと思いますが、それだけあのスライダーが特殊なボールだったから。
プロのバッターからすると、曲がりが大きい=打ちにくいとはならない。それよりも大事なのは質です。たとえば、曲がりが大きくても山なりに曲がるような球なら、軌道を感覚的に調節できる。ただ、斎藤さんのスライダーは曲がり始めてから、もうひと段階クッと手元で大きく逃げていくんです。普通、バッターは第一段階の曲がりを見て打つポイントを判断しますから、さらにそこから曲がったら打てませんよね。そんなボールを打つ練習をしていないわけですから(笑)。佐々木のフォークもそうですが、すごくインパクトがあったボールでした。

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