アニメーターA  
ちゃんとレイアウト上で空間が取れて、芝居が足りていて……といった技能が無視され、「絵がきれいでキャラクターが似ている」「過剰に動いている」ことだけが評価されがちな現状は問題だと思っています。

 その結果、アニメーターの側も本来一番重要なレイアウトや芝居などの要素に力を入れるより、キャラクターがレイアウトの段階で整っている事に注力しすぎてしまうし、それしかできない人が重用されている。あるいは作画監督も、キャラクターの顔はきれいに直すのに、空間内での整合性は全然直せていなかったり。それではもうアニメーターではなく「お化粧屋」ですよ。そもそもその原因として、デスクやプロデューサーにアニメーターの本来の意味での良し悪しを見分けられる人が稀、というのもありますが。