日本プロ野球選手会(会沢翼会長=広島)は5日、大阪市内のホテルで定期大会を開催。日本野球機構(NPB)との小委員会に選手が直接参加して、保留制度改革などを訴えていくことを確認した。

 保留制度は7月の臨時大会で改革を訴えていくことを決議していた。この日も一番時間を割いて協議したほど重要視。今後は出席可能な選手が直接会議に参加して、意見をぶつけていくことを決めた。「今まで以上に選手が主役となって、委員会に参加して発言し、一致団結して戦っていくことが重要」と会沢会長。FA取得は国内も海外も一律6年、人的などの補償制度撤廃を求めていくといい、それを直接訴えかける。

 また、会沢会長は「育成制度が本来の目的以外に使われることが目立っております」と、巨人が梶谷を年俸2億円での育成契約とするなど、近年は故障者を一時的に育成とする球団が出ていることを指摘。さらに「高額年俸者だったり、複数年契約をしている選手が育成になったり…。育成は名前にあるように、育成するのが趣旨。それに対して疑問が多く募ったのはありました」と続けた。野球協約にこそ抵触していないが、趣旨が違うとして疑問の声をぶつけていくという