球形で固く、美しい濃緑色のビロード状をしており、日光がよく届く水深2~3mのごく限られた砂泥質のところで、付着せずに生育する。 波動で揺れ動き回転することによって砂や泥を払い落とし、位置を替えつつ全体で光合成をする。
 マリモの一生は、(1)生まれる(胞子の形成と発芽)(2)伸びる(糸状体への生長)(3)密生する(糸状体の集合)(4)丸くなる(球状の形成)(5)集まる(球状体群落の形成)(6)崩れる(大型化と空洞化)という過程を経る。
 球体は1個の植物ではなく、無数の糸状小体である藻が枝分かれし絡み合いながら、中心部から外側へ伸び生長してできたもの。 確認された最大のマリモは直径30cmあるが、直径6cmほどの大きさになるまでに150~200年かかる。