長崎県教委は17日、校長や教頭らに暴言を吐くなどのパワーハラスメントを繰り返したとして、西海市立中の男性事務職員(59)を停職6カ月の懲戒処分とし、課長補佐級から係長級に降任させた。校長と教頭は精神疾患を発症し、病気休職している。

パワハラ管理職を生まないためのカギは?

 県教委によると、男性職員は2021年7月以降、職員会議で50代校長に「聞いとらん」「どがんなってるとか」などと発言。50代教頭について「黒板に『私は仕事できません』と書いとけ」「『私は仕事できません』と札に書いて首から下げさせろ」と言った。同僚にも教頭のことを「バカ」「アホ」「パー」などと日常的に言った。

 定期異動で22年4月に着任した後任の40代教頭にも「あなたとは話したくない」などと威圧的な言動をし、「教頭とのやり取りがうまくいかない」として自分の担当業務を放棄するなどした。校長と後任の教頭は精神疾患になり、休職を余儀なくされている。