ゲームソフト大手のスクウェア・エニックス・ホールディングス(HD)は3日、桐生隆司取締役(47)が社長に昇格する人事を発表した。社長交代は10年ぶり。6月の株主総会や取締役会での承認を得て正式に就任する。松田洋祐社長は退任する。

桐生氏は1998年4月に広告大手の電通に入社し、20年6月にスクエニHDに入社してグループ経営推進部長などをへて22年1月にスクエニグループの中国事業会社の董事長に就任。同6月から現職となった。

スクエニHDは人気タイトル「ファイナルファンタジー(FF)」や「ドラゴンクエスト」などで国内外に多くのファンを抱える。ただ株価が伸び悩んでいる。ソニーグループの家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の普及の遅れや有力タイトルの発売延期などが重荷となっている。20年秋に時価総額でカプコンに抜かれ、それぞれ約7400億円、約1兆1500億円と大きく差がついた。

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