技能実習先抜け出したベトナム人10人不正雇用容疑 月給40万円も
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不法残留しているベトナム人ら10人を働かせたとして、警視庁は、縫製業「THEE(ザ) FUCKTORY(ファクトリー)」(東京都町田市)代表の男を出入国管理法違反(不法就労助長)の疑いで逮捕し、10日発表した。法人も同じ容疑で同日、書類送検した。

 南大沢署によると、男は2021年9月~今年2月、ベトナム国籍で28~41歳の男女10人が不法滞在や就労資格のない状態にもかかわらず、従業員として自社で働かせた疑いがある。男は容疑を認め、「悪いことだとわかっていたが、軽い気持ちでやってしまった」と話しているという。署が2月にこの法人を家宅捜索した際にその場にいた10人を同法違反容疑で現行犯逮捕していた。

 10人は男性3人と女性7人で、いずれも技能実習生として来日していたが、当初の受け入れ先を抜け出した後、口コミなどでこの縫製業者にたどり着いていた。代表の男が手配した寮で生活しながら、ミシンを使って洋服を作っていたという。月給は20万~40万円ほどで、一部のベトナム人は「給料が高くて良い環境で働いていた。お金がほしかった」などと説明しているという。