技能実習の受け入れ先は関東にある建設関係の企業だった。工事現場で掘削作業を任された。朝5時ごろに起床し、東京の現場で夜7時ごろまで働いた。家賃を払うと手元には毎月10万~12万円が残った。食費を抑えれば、借金返済と貯金ができるはずの金額だった。

 来日前、日本人に抱いていたイメージは「仕事は真面目。みんな優しい」。ところが、職場のある先輩は違った。「頭たたかれ、肩を殴られた。水も掛けられた。ホースで。日本人の先輩。殴る時は強い」。暴力は1週間に数回。半年ほど続いたという。

儲かる日本ってたったこれだけの給料やで…