2年前、慰安婦被害者を「自発的な売春婦」と主張し、全世界的に非難された人です。米国ハーバード大学のマーク・ラムザイヤー教授が近いうちに新しい本を出しますが、本の紹介にはラムザイヤーの歪曲された主張がそのままでした。さらに大きな問題は、米国の有名出版社がこれを隠すことなく紹介していることです。

チョン・ジェユン記者が取材しました。

(記者)

世界的な書店チェーンであるバーンズ・アンド・ノーブルのホームページです。

米国の有名出版社「エンカウンターブックス」が今年11月に出版予定の「慰安婦詐欺劇」という本を前もって紹介しています。

著者はハーバード大のラムザイヤー教授で、2021年に日本軍慰安婦を「自発的売春婦」と歪曲した論文を公開し、全世界の学界から非難を受けました。

特に日本の戦犯企業である三菱の後援を受けてハーバード教授に任用されただけに、日本の右翼の立場を代弁する代表的人物です。

ところが、新たに出す本でも「米国の人文学の主流とは正反対に(慰安婦)女性たちは性奴隷ではなく売春婦だった」と同じ主張を繰り返しました。

慰安婦動員に強制性がないという主張も繰り返しました。

さらに「慰安婦システムを通じて戦争初期、日本軍の性病を統制できる衛生基準が導入された」と明らかにしました。

ただし、こうした主張の根拠は明らかにしませんでした。

この本の共同執筆者であるジェイソン・モーガン教授もやはり「『強制性奴隷』は根拠のない嘘だ」と主張する人物です。