東京都教育委員会は29日、万引きや盗撮などをした教員4人を懲戒免職処分、生徒の体を触るなどした4人を停職処分とし、発表した。

 懲戒免職の4人のうち、品川区立荏原第五中の松本拓馬・教諭(26)は昨年10月、スーパーマーケットで紳士服2点とトートバッグ1点(計1万3千円相当)を万引きするなどした。松本教諭は都教委に12月までに計3回万引きを繰り返したと説明。「家庭や学校の人間関係のストレスを発散させるためだった」と話しているという。

 三鷹市立第六中兼第一小の宮林豊典・主任教諭(60)は同9月、自宅トイレにカメラを設置して知人女性3人を盗撮。杉並区立荻窪中の阿部優介・時間講師(28)は同6月、電車内で靴に仕込んだカメラで女性のスカート内を盗撮した。都立北特別支援学校の増田衛・主幹教諭(55)は同5月、酒気を帯びて車を運転し、物損事故を起こした後も警察に報告しなかった。4人とも都教委の聞き取りに行為を認めているという。