道教では鬼は死霊
人は死んだら魂が天に昇るけど魄は地上に留まるって考えやねん
ほんで無念の死や祀られんかった魄が鬼になる
この鬼は中国では「キ」と呼ばれてた
気門はキ門で死者が集う門のことやし丑寅の方角やから鬼のイメージに繋がっとる

これが日本に入ってきた時に「カミ」「モノ」「シコ」「オヌ」の当て字として鬼が使われた時期があるんや
モノはモノノケとか大物主神で意味がわかりやすいし
シコも醜女とか本来の意味は強く恐ろしい的なことや
オヌは見えないものでやっぱり強く恐ろしい
つまり人智を超えたカミとかモノとかシコとかオンのような概念に対して鬼という漢字を当ててた

その中でカミには神、モノには物、シコには醜、オヌには隠が当てられたけど
鬼のオヌだけが生きのびてオニに転じたんよ