今回が3回目のオールスターとなったフィリーズの捕手、J.T.リアルミュートもまた、大谷はテレビで観るだけの存在で、生で見るのは初めてだった。

「想像していたよりも背が高かった。それに体もがっちりしていて、まさにアスリートという感じだった。バッターでも、ピッチャーでも、選手にとっては怪我をせずにシーズンを過ごすというのは永遠の課題なんだけど、二刀流をやりながらコンディションを保っていることは、素晴らしい、の一言に尽きる。バッターの立場で言えば、毎日バットを振り続けるだけで結構な疲れになるから、常に対処が必要なんだ。大谷はファンやメディアが見ていないところで必死にトレーニングしているんだと思う。それにしても、すごいよね」

 リアルミュートもフリーマン同様、投手・大谷との対戦はなかった。ただ、ナ・リーグの女房役として打者・大谷を2打席無安打に抑えることに成功した。マスク越しに見た大谷の印象はどうだったのだろう。

「(試合では)2打席でたった3球だから、特に言えるような印象はないんだよね(笑)。やっぱり感動したのはホームランダービーだ。延長に次ぐ延長だったから、大谷はトータル何スイングしたんだろう。当たり前だけど、キツかっただろうし疲れているのは一目瞭然だった。だから僕は“この男はどうやって明日、投げるつもりなんだろう? エネルギーは残っているのか?”と思っていたんだ」

https://number.bunshun.jp/articles/-/856928?page=2