ヒグマにしてもツキノワグマにしても、基本的に性格は臆病で人間を恐れている。
クマが先に人間の存在に気づけば、たいていクマのほうから逃げていく。
ただし、至近距離でばったり出くわしたり、
子グマを連れた親グマと遭遇したときは、クマは身の危険を感じ、
わが身やわが子を守るために攻撃を仕掛けてくる。
また、近年では人間を恐れず近づいてくる「新世代クマ」と呼ばれる個体も。クマによる人身被害のほとんどは、その鋭い爪と牙で攻撃を受けるもので、顔面や頭部の受傷が多く、場合によっては重篤な傷を負ったり死亡に至ることもある。