ついにリミッターの全面解除だ。WBCで世界一にも貢献した巨人・大勢投手(23)に試練が訪れている。プロ入り初めて2試合連続でセーブに失敗したが「3連投」をこなした翌日の14日の広島戦(東京ドーム)もベンチ入りした。今季はすでにイニングをまたいでの登板準備もしており、〝真の親離れ〟もテーマとなりそうだ。

 2年目の今季はハードルもグッと上がる。今月4日のヤクルト戦(東京ドーム)では、同点の9回に登板して無失点。裏の攻撃で丸がサヨナラソロを放ったが、大勢はベンチ横で延長10回への〝イニングまたぎ〟に向けてキャッチボールを行っていた。さらに、13日の登板が今季初の3連投目。昨季であれば、この日はベンチ登録から外されるケースだが、ベンチ入りメンバーに名を連ねていた。試合展開によっては、開幕から1か月あまりでプロ入り初の「4連投」が解禁されていた可能性もゼロではない。

 もっとも、大勢は昨オフから「3連投しろという状況になれば、しないといけないのは当然。技術的にも体力的にも上げて備えていければ」と腹をくくっていたが…。〝育ての親〟だった桑田総監督の元を離れた剛腕は、新たなステージに突き進むことになる。
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