米中両国の対立が激しくなるなかで、中国の長距離核ミサイルを発射できる弾道ミサイル原子力潜水艦(SSBN)の存在がアメリカ側の官民の真剣な監視の対象となってきた。

中国軍各部隊のうち、海洋からの長距離核ミサイルが可能の唯一の艦艇だとされるこの094型(中国側名称・晋級)潜水艦は、つい最近南シナ海などでの航行を終えて、海南島の基地に帰投するところをアメリカ側の偵察衛星によりそのイメージを捕捉された。その結果、アメリカ側での中国軍の核戦力増強への警戒を一段と高める契機となった。

ワシントンの民間の有力研究機関「戦略国際問題研究所(CSIS)」は8月4日、中国南部の海南島の人民解放軍海軍の楡林基地に094型原潜(SSBN)1隻が帰投する光景を人工衛星の偵察で映した映像を公表した。