「本能寺が変」

そのとき京都・本能寺に宿泊していた信長がそう言った。

見るとなんだか傾いているようないないような。

調査を命じられた明智光秀は、その原因がシロアリ被害によることをつきとめた。

「敵は本能寺のアリ」

光秀はそう言うとさっそく駆除に取りかかった。

当時、シロアリ駆除の薬なんて便利なものはないもんだから、被害にあった柱を

片っ端から松明であぶってシロアリを追い出すという地道な作業を行った。

ところがそのうち柱に火がついて燃えだしてしまった。

「やべっ、信長様ぁ~!」

本能寺は信長ごと燃えてしまった。

事情を知らない豊臣秀吉が信長様の仇と明智光秀を討ち、天下を取るきっかけと

なったのは言うまでもない。