「スシロー」6700万円“ペロペロ動画”訴訟 少年側が裁判記録で明かした「動画拡散は予想外」「高校退学を余儀なくされた」

回転寿司チェーン最大手の「スシロー」が、“醤油ボトルの注ぎ口をペロペロ舐める”などの迷惑行為をした少年に対し、損害賠償を請求する訴訟を起こしていた。
しかし少年側は「請求棄却」を求めて争う構えで、いくつかの争点では真っ向から反論する姿勢も見せている。裁判記録から明らかになった、その驚くべき内容とは。

(中略)


「動画は拡散していない」

 対する少年側は答弁書で、まず動画の拡散について〈被告は、本件友人との間でのみ、本件動画に関する情報を共有する意志だった。
(中略)まさか本件動画が第三者に共有され、さらには拡散することまでは予想していなかった〉と主張。スシロー側が、
一緒に来店した「友人を介して(動画が)拡散された」と指摘したのに対し、〈本件友人は本件動画を拡散していない〉と否定した。

そして友人が別の友人に動画を送ったことまでは認めたが(その別の友人も拡散していないと主張)、
最終的に拡散させたのは某有名インフルエンサーであるとして〈被告は、本件友人が行った本件動画を第三者に共有する行為をほう助していないし、その意思もなかった〉とする。