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警備員の俺、色々あって山で修業して他人の性器を消失させるスキルを手に入れたようです
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0001それでも動く名無し
垢版 |
2023/07/31(月) 18:33:47.83ID:zBoUaui+0
今は昔、陽成院の天皇の御代に金を得る使いとして陸奥の国に、道範という滝口(内裏警護の武士の詰所、またその人)が遣わされ、道中、信濃国に宿ぬ。
其の郡の司の家に泊まれば、郡司、待ち受けてねぎらう事限無し。食物などの事、全ての歓待が終わると、その郡司、郎等など家中の者を同伴させ家を出ていった。
道範、どうにも眠れないので、家を散策すると、郡司の妻の居る室を臨けば、屏風・几帳など立ち並たり。
虚薫(お香を焚くこと)、糸馥く(いと香り)匂はせたり。
田舎でこんなことをしている事、心悪く思て、覗けば、年二十余許の女房、寝転び、頭つき・姿、細やかにて、額つき良く、有様、「この部位は駄目だ」とケチを付ける所も無し。
道範、これを見るに、見過ごすべき心地無くて、周囲に人も無ければ、咎める人も無ければ、引き戸を開いて部屋に入ぬ。誰ですかと云ふ人も無し。
火をば几帳の後に立ててあるのでいと明るし。極めてねぎらってくれた郡司の妻を、後目無(うしろめたな)き心もあるが、女の余りにも美しい姿を見るに、思ひ忍び難くて、女の傍に寄て、添い寝をするに、気悪くも驚くことも無く。
口覆い寝転ぶ顔、表現できず、より近付いても、美し。道範、喜く思ふ事限無し。
九月の十日の比の程なれば、衣も多く着ず。紫苑色の綾の衣一重、濃き袴をぞ着たりける。香の馥しき事、周りの物にさへ匂たり。道範、我が衣をば脱ぎ棄てて、女の懐に入る。暫くは女、塞いでいたが、気悪くする事無ければ、男の懐に入ぬ。
その程に、ペニスが痒くなり、掻き探ったが、チン毛はあるがペニスは失にけり。驚き、更に捜ると云へども、頭の髪を触るが如にて、ペニスの欠片も無し。
大いに驚て、女との事も忘れる。
女、男の捜り迷て騒ぐ気色を見て、少し頬咲たり(微笑む)。男、心得ず、怪しく思ければ、和ら起て、元の寝所に帰り、又捜るに、尚無し。
奇異と思い、親く仕ふ部下を呼びて、「あの部屋にとても美しき女有り。我も行ったので汝も行け」と云へば、郎、喜び行ぬ。暫くして、此の郎、帰りたり。
ことごとく奇異き気色したれば、「こ奴もやられたに違いない」と思て、亦、他の郎等を呼て、勧めて遣たるに、其れも亦、返って来、空を仰て、極く心得ぬ気也。
此の如くして、七、八人の郎等を遣りたるに、皆返りつ。其の様子、只同様に見える。返す返す不思議に思ふ程に、夜明けぬれば、道範、心の内に、
夜前に家の主、極く労いつるを喜(うれし)と思ひつれども、この事の極て怪しきに、夜明けるままに怱(いそぎ)て宿を立つ。
七、八町程行った所で、後ろに呼ぶ声有り。見れば、馬を馳せて来る者有り。見れば、宿で歓待してくれた郎であった。白き紙に物を捧て来たり(両手で高く上げうやうやしい態度で持っている)。
道範、「それは何ぞ」と問へば、郎、「これは、郡司の、『これを差し上げろ』と言われたプレゼント也。しかる物をば、何故忘れ出立されましたか。今朝の御膳なども用意しておりましたのに。
然れば、拾ひ集て奉お持ちいたしました」と云て、受け取らせた。
郡司「何ぞ」と思て開て見れば、松茸を包みたる如にして、男のペニス九つ有り。
奇妙に思て、郎等共を呼び集て、これを見すれば、八人の郎等、皆人奇妙に思て、寄て見るに、九のペニス有り。
持ち主全員がその9つを確認した瞬間ペニスが消えた。郡司の遣いは包みを渡した後、すぐに馳せ帰る。
その後、郎等共、「我も昨晩これこれこういう事があった有つ」と言い交わし、皆股間を捜るに9本は元の場所に戻っていた。
0002それでも動く名無し
垢版 |
2023/07/31(月) 18:35:25.81ID:zBoUaui+0
陸奥国に行て、金を請け取りて帰るに、また信濃の郡司の家に行て宿ぬ。郡の司に、馬・絹など様々に多くプレゼントすれば、郡司、とても喜び、「此れはどういった理由でプレゼントされるのです」と。道範、近く居寄て、郡司に、
「極く言い難き事ではありますが、初めこちらにお世話になった時、極て怪しき事があったのですが、あれは何なる事ぞ。これをお伺いしたい」と。
郡の司、物を多く得てければ、隠す事無くして、有のままに云く、「其れは、私が若く侍し時に、此の国の更に奥の郡に老いたる郡司居り、彼の妻の若く侍しが許に忍て、近寄たりしに、
ペニスを失ひて侍しに、怪びを成して、其の郡の司に、強く頼み、この術を習った。望むのならば次は私が教授する番です。此度は京への公物多く具し給へり。速に上り給て、また此方に下り、心静に習ひ給へ」と云へば、道範、其の契を成して、京に上て、金など奉て、暇を申して下ぬ。
その後、然るべき物共持下て、郡の司に与へたれば、郡の司、喜て、「手の限り教へむ」と思て云く、「此れは、軽く習得できるものに非ず。七日、堅固に精進をして、日毎に水を浴て、極く体浄まはりて習ふ事なれば、明日より精進を始め給へ」と。然れば、道範、精進を始て、日毎に水を浴て浄まはる。
七日に満つる夜に、郡司と道範、人を付かせず、深山に入ぬ。大なる河の流れたる辺に行ぬ。「永く三宝を信ぜじ(仏法僧を金輪際信じない)」と云ふ願を発して、罪深き誓言をなむ立けり。
其の後、郡司の云く、「自分は川上へ入なむとす。其の川上より来らむ物を、鬼であれ神であれ、抱き締めろ」
と云ひ置て、郡の司は川上に入ぬ。暫くすれば、川上の方、空曇りて神鳴り、風吹き、雨降て、河の水増す。
暫くすると河の上より、頭は一抱程ある大蛇の、目は鋺(金属の器)を入たるが如くにて、頸の下は紅の色にして、
上は紺青・緑青を塗たるが如くに、つやめき光りて見ゆ。
先程「落ちてくる者を抱け」とは言われたけども、此れを見るに、極て怖しくて、草の中に隠れ臥ぬ。
暫くして、郡の司来て、「何に、抱き得給へりや」と問へば、極て怖しく思えつれば、抱かざりつ」と答ふれば、
郡の司、「極く口惜く侍る事かな。然らば、此の事習ひ得難し。然るにても、今一度試む」と云へば、又入ぬ。
暫くして見れば、長は四尺(1m20cm)許有る猪の、牙出たるが、石をはらはらと噛み砕き、火ひらひらと火花出て、
毛を逆立たせ、突進してきた。極て怖しく思へども、「今は限りぞ」と思て、寄て抱たれば、三尺許なる(90cm)朽木を抱きたり。
其の時に、妬く悔しき事限無し。「初の大蛇も、抱いてみればこんなことであったろうに。何とて抱かざりつらむ」と思ふ程に、郡の司、出て来て、
「何ぞ」と問へば、「なんとか抱けた」と答ふれば、郡の司、「前失ふ事はペニス消滅術習ひ得給はず成ぬ。
然しながら次のものは抱けたので、その範囲の其れを教へ申さむ」と云て、其の事を習て帰りにける。
ペニス消滅術を習ひ得ざるを、口惜く思ひけり。
京に返上て、内に参て、滝口の陣(勤務地の詰所)にして、滝口共(詰所の同僚)の履きたる靴を、皆犬の子に変身させた。
又、藁靴を三尺(90cm)許の鯉に成して、大盤(机)の上にして、泳がせるなど為る事をなむしける。
天皇、此の由を聞食して、道範を御所に召て、此の事を習はせ給けり。其の後、御几帳の手の上より、賀茂の祭の供奉を渡す事などを為させ給ひけり。
而るに、世の人、此の事を受けざりけり。其の故は、帝王でありながら、永く三宝に背く術を習て為させ給ふ事をなむ
、皆人批判した。云ひ甲斐無き下臈の為るをだに、罪深き事と云ふに、此く為させ給ひけるに、然ればにや、その後、天皇は狂気に苛まれました。
以上の話、此れは、天狗を祭て、三宝を欺いた事による事象である。
人界に生まれること難し。仏法に出会う事、又其よりも難し。
人界に生れて、仏法に出会った幸運を棄て、魔界に趣かむ事、此れ宝の山に入て、手を空く何も持たずして出で、
石を抱て深き淵に入て命を失ふが如し。然れば、仏道に背くことはいけない、と語り伝へたるとや。
http://yatanavi.org/text/k_konjaku/k_konjaku20-10
0003それでも動く名無し
垢版 |
2023/07/31(月) 18:36:36.79ID:EJGTiI8hd
今昔物語やんけ
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