神戸ポートアイランドに強毒持つヒアリ、5千匹以上か…住民立ち入らない港湾エリア

兵庫県は9日、神戸市中央区のポートアイランドにあるコンテナヤードで、南米原産で強い毒を持つ「要緊急対処特定外来生物」のヒアリが多数見つかったと発表した。現地調査で5000匹以上いると推計されたという。県内では2017年6月に尼崎市で初確認され、今回が3例目。

 発表では、環境省が毎年実施している全国港湾調査で、今月7日に舗装のアスファルトの割れ目から出入りするヒアリを確認。専門機関が調査し、見つけたヒアリの数や巣穴の大きさなどから生息数を計算した。

発見場所は住民が立ち入れない港湾エリアで、人的被害はないという。同省などが駆除を進めている。

要緊急対処特定外来生物は、特定外来生物のうち 蔓延まんえん した場合に重大な影響を及ぼす恐れがあるものを指定。22年に水際対策など国の権限を強化するために新設され、ヒアリは今年4月に指定されている
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230810-OYT1T50019/