堂島米市場に注文を出す人々が各地に登場し、江戸時代の後期には、堂島で活躍した米仲買(現代の証券会社に近い存在)が出す注文のうち、8割から9割はこうした顧客からの注文で占められるまでになっていきました。

現代の株式市場では、市場で売買を行う権利を保有する証券会社が顧客からの注文を取り次ぎ、手数料を受け取っていますが、堂島の米仲買も、顧客からの注文を取り次ぐことで、手数料収入を得ていたのです。

米仲買が取り次いだ注文の多くが、「帳合米(ちょうあいまい)商い」、現代でいうところのデリバティブ(金融派生商品)取引でした。


独占市場やからそりゃ皆必死やな