0001それでも動く名無し
2023/08/31(木) 22:01:13.64ID:4ZtFgaif0日本では、街中を歩くと指をさされたり、通りすがりに「黒い」と言われたりして、人の多いところでは母の陰に隠れて歩いていました。
そして、小3になると、それまで仲がよかった友達の態度も変わってしまいました。ある日の休み時間に教室で、「おーい、ハンバーグ」「フライパン」と呼びかけられたのです。「ふざけるな」と飛びかかり、ケンカになりました。仲裁に入った担任の先生からは「両方が悪い」と言われました。なぜ僕が悪いのか納得できませんでしたが、そのことを話すと余計に自分が傷つく気がしました。反論することをやめ、心を閉ざすようになりました。
「僕は一体、何人なんだろう」。子どものころは常に思い悩んでいた
悪口に傷つき、泣きながら帰ったことも度々ありました。母は当時、複数の仕事を掛け持ちして僕と弟を養ってくれていました。そんな母には見られたくない。家の前で涙をぬぐってから玄関を開けていました。肌の色を白くしようと、家でベビーパウダーを体中に塗りたくったりもしました。でも、シャワーを浴びるとすぐに元通り。白く濁って流れる水や、鏡に映る元の自分の姿を見ると、より悲しみが大きくなりました。