ある日、先輩から連絡が来た。
――抗争になる、お前の力が必要だ。
隣街の暴走族との総力戦。

顔も名前も知らない、敵の族の代表と対峙する。
始まるや否や、飛びかかってくる相手の顎に、俺は左フックを打ち込んだ。
そのたった一撃で相手は失神し、二つの族の全面抗争は一瞬で終結した。

――その日から、俺は"路上の伝説"と呼ばれるようになった。

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