https://weekly-jitsuwa.jp/archives/80901

東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手が、今季最終戦の第4打席でついに56号ホームランを放ち、これまで王貞治氏が持っていた日本出身選手のシーズン最多記録を更新した。
そして現在、村上選手の活躍により、王氏の記録が「実は全くスゴくなかった」と、その評価が見直されてきている。

「巨人で現役だった王氏が55本のホームランを放ったのは58年も前のこと。当時は技術論もトレーニング法も確立されておらず、今よりはるかに野球のレベルが低い時代でした。
一例を挙げると、今では160キロ投げるピッチャーは何人もいますが、当時は145キロですら速球派扱い。変化球も今と違って数球種しかなく、打者にとっては確実に有利な環境でした」(スポーツ紙記者)

また、当事は球場も今と比較にならないほど打者に有利だった。

「王氏の現役時代はドームがない上、建築技術が未発達だったこともあり、低いフェンスと狭い球場ばかり。甲子園球場と神宮球場には、あの悪名高いラッキーゾーンも設置されていました。
本拠地の後楽園球場に至っては両翼わずか87.8メートルと、今なら外野フライの打球もポンポンとスタンドインしていたのが現実です」(同・記者)