「ダブル連結トラック」3割増 1人で大型2台分、導入拡大

運転手1人で大型トラック2台分の荷物を運べる「ダブル連結トラック」の運行許可台数が2022年度末に全国で延べ221台となり、21年度末から約3割増えたことが15日、国土交通省の調査で分かった。
トラック運転手の時間外労働の規制強化で物流が滞る「2024年問題」の対策として有力視され、企業の導入が拡大している。
ダブル連結トラックは大型トラックの後ろにトレーラーの荷台部分をつなげた車両で、全長は最大25メートル。
19年1月に本格導入が始まり、運転手の研修が進んだ21年度に増加に弾みが付いた。
旗振り役の国交省は22年11月、運行を可能とする高速道路の区間を従来の約2.5倍となる5140キロに広げ、北陸や四国などでも走れるようにした。
国内の貨物輸送は、重量ベースで約9割をトラックが担っている。
ダブル連結トラックは「車両がすぐに納入されなかったり、高速道路以外の区間の安全性確認に手間がかかったりする」(物流業界関係者)といった課題があるものの、普及に向けた余地が大きい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/115fa1c1ab0efe6abe61ff7586f26a187ca1a996