専門店が続々オープン。空前の「アジフライ」ブームの謎を解く!

https://news.yahoo.co.jp/articles/dce4fa34c9b85401cfb4a6688079f558a1d601f0

松浦駅前にある、いけす小料理店「みゆき」のアジフライ(770円~)。注文を受けてからアジをさばいてフライにする。サバの刺し身も人気

庶民の味、アジフライがブームだ。それも素材や調理法にこだわって提供する店が増えている。なぜ、アジフライブームになったのか? 専門家に聞き、聖地といわれる場所に行って、その謎を解いた!

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■アジフライの聖地、長崎県松浦市を直撃!

庶民の味〝アジフライ〟が、今、ブームになっている。テレビの情報番組などが連日取り上げるほどの盛り上がりぶりだ。その理由をフードジャーナリストのはんつ遠藤氏が解説する。

「きっかけは、2019年の長崎県松浦市による『アジフライの聖地』宣言です。

松浦市はアジの水揚げ量が日本一ということで、市を挙げて大々的にアジフライの聖地を宣伝しました。僕も松浦でアジフライを食べたことがありますが、今まで食べたアジフライの中で本当に一番おいしかった。

普段食べているアジフライは、尾が残っていてぺったんこな感じのものが多いのですが、松浦市で食べたのは背骨や腹骨、ぜいごと尾を外した半身のフィレタイプで、身が厚くふっくらしている。鮮度も抜群です。

そこで『松浦のアジフライはおいしいぞ』と評判になって、19年頃から福岡でアジフライブームが起こりました。

その影響で昨年くらいから東京でも松浦のアジを使ったアジフライを出す店が増えました。また昨年『マツコの知らない世界』(TBS系)でも取り上げられて、全国的なブームへと広がったんです」

現在のアジフライブームのきっかけは、長崎県の松浦市だったのだ。